「災害は忘れたことにやってくる。」皆さんもよくご存じですよね。
「災害はいつか起こる」という表現から「災害は必ず起きる」という表現に変わり意識改革も進められています。
しかし、個人レベルで十分に準備しているかと言われたらいかがでしょうか?
2018年に北海道地震の大停電では、テレビで情報収集が出来なくなり大混乱が起きています。
そんな中で、役に立ったのがバッテリで使用することができるスマートフォンやラジオです。
地震や津波などのいわゆる大災害だけではなく、身近なケガや病気なども一つの災害です。
今回は現役消防士・救急救命士の視点から無料で便利に使える防災アプリをご紹介します‼
スマートフォン用の無料防災アプリ

全国版救急受診アプリ 「Q助」

総務省消防庁公式アプリです。住民の緊急度判定を支援し、利用できる医療機関や受診手段の情報を提供します。
我々消防職員が救急現場で行っているやりとりが、このアプリ上で行われます。

総務省の回し者ではないですが、
本当に使えます。Σd(≧ω≦*) グッ

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全国版救急受診アプリ 「Q助」
症状を選んでいくと下の4分類の判定がでます。

全国版救急受診アプリ 「Q助」
左から順に緊急度が高くなっています。

旦那が居ない時に子供が熱発すると不安ですよね、
子供が熱でぐったりしているけど、救急車を呼んでいいのか。。。
そんな時に便利ですよ(*・v-)))

全国版救急受診アプリ 「Q助」
各都道府県の電話相談へのリンクもあって便利です。
ダウンロードはこちらから
Webサイトもあります。Web版Q助

小さい子供を持つ世帯や親の介護を行っている人には特におすすめですね‼
goo防災アプリ

防災総合アプリで有名なgoo防災アプリです。
特徴は防災・災害情報以外に、安否情報の登録・検索、避難所の検索などあらゆる機能が搭載されていることです。
全ての防災関係の機能が詰め込まれているので、シンプルさには欠けますが、関連情報までしっかり網羅できているのが評価されています。

goo防災アプリ
災害が発生したら、すぐに大切な人に連絡できる機能があります。

goo防災アプリ
緊急時に忘れがちな災害伝言ダイヤルも搭載、災害時は一般電話回線が停止しますが、インターネットはダウンしずらいのです。

goo防災アプリ
災害による被害を軽減させるための知識や、薬の検索、家庭の医学など、役に立つリンクも沢山あります。

goo防災アプリ
さらに、官公庁の発信するSNSへのリンクもあります。
普段からフォローしている人は少ないと思いますが、 災害時には正確な情報収集が求められますので、このリンクもきっと役に立つでしょう。
災害時には積極的に有効活用してください。

総合的な情報収集、安否情報の発信など
災害発生後に役に立つアプリです‼
Yahoo!JAPAN防災速報

Yahoo!JAPAN防災速報
地震、台風の雨、警報、避難勧告などを、現在地と設定3地域まとめてニュース速報する無料天気予報アプリです。

弾道ミサイル発射を知らせてくれるJアラートにも対応しました‼

Yahoo!JAPAN防災速報

Yahoo!JAPAN防災速報
Yahoo!JAPAN防災速報の特徴と言えば、あらゆる災害速報が受信できる所で、災害の種類毎に通知レベルの設定が可能です。

Yahoo!JAPAN防災速報
河川洪水や火山情報など地域に応じた設定もできます。当然ながら緊急地震速報にも対応していますよ。

Yahoo!JAPAN防災速報

地震の通知は震度毎に設定できるので、
非常招集のある消防職員は重宝しています。
ダウンロードはこちらから
防災情報 全国避難所ガイド

避難所検索と安否情報がメインのアプリです。現在はアップルウォッチにも対応しており利便性が向上しています。

便利そうですね!
過去のレビューでは挙動がイマイチという意見が散見されましたが、アップデート後は次第に良くなってきています。

防災情報 全国避難所ガイド
登山や旅行など不慣れな地に行く場合など、地理が不安なところでは非常に役に立つでしょう。オフラインでも使えるのは心強いですね。
ダウンロードはこちらから
NHKラジオ らじるらじる

NHKラジオ らじるらじる
インターネットでNHKのラジオ放送を聞くことができます。スマホやタブレットで、いつでもどこでも、ラジオ第1・ラジオ第2・NHK-FMを選んでタップするだけの簡単な操作で、ラジオ放送をライブストリーミングで楽しむことができます。
地域毎の設定も可能です。災害時には、聞き流しで情報収集が可能です。

災害時ラジオで得られる最新情報は重要です‼
ダウンロードはこちらから
NHKニュース・防災

NHKニュース・防災
防災だけではなく、日常のニュースアプリとしても快適に使えます。
さらに、天気予報機能も充実で雨雲レーダーも快適に動作します。とにかく、一般的な防災アプリとして十分ですし、総合力と快適性を兼ね備えたアプリです。
GPSで現在地情報を取得できるできる以外に、3地点登録できます。
画面を左右にスワイプすることで、登録地点の気象情報が確認できて便利です。

NHKニュース・防災

NHKニュース・防災
鉄道運行情報も見やすいです。

NHKニュース・防災
雨雲レーダーやライブ中継画像も快適に動作します。

NHKニュース・防災

NHKニュース・防災
アプリ精度が高くオススメできるアプリですね。
ダウンロードはこちらから
【おまけ①】多助(Tasuke)
これまで個人が便利に利用できるアプリを紹介してきました、インターネットの技術活用は消防側でも広まっています。
消防が使っているアプリとして、災害応急活動支援システム「多助」を紹介します。
このアプリは一般市民(個人)が使うことはできません。利用するには各組織、団体で別途「利用申し込み」が必要になります。

ご紹介だけしておきます。
【おまけ②】救急ボイストラ
翻訳アプリで有名な「ボイストラ」を救急隊仕様にしたもので、使用頻度が高い会話の内容を46の定型文として登録定型文にしているのが特徴です。インバウンドなど外国人救急が多い地域では重宝されています。
全国の消防機関の導入率は40%を超える勢いです。
情報収集に役立つ主なSNSアカウント

災害時には正確な情報収集が求められますので
信頼性のあるアカウントから情報を集めて下さいね。
twitter (ツイッター)
個人的な意見ですが、情報収集にツイッターは欠かせません。メリットは何といっても、とにかく情報が早いです。ニュース速報より早いこともザラにありますが、その反面ガセ(虚偽や不確定)の情報も散見されていますので、どのような発信者なのかの確認が大切です。
今回は、災害時に主となる官公庁のアカウントを掲載しました。リンクを貼っていますので是非活用してみてください。

まとめ
防災対策と言えば、食料品備蓄や家具の転倒防止などが頭に思い浮かぶかもしれませんが、それ以外に情報は非常に大切です。
今回は、緊急時や災害時に使える主な防災アプリとSNSアカウント(twitter)を紹介してみました。
災害時は冷静に行動することが求められますが、そのためには正しい情報が不可欠です。
防災アプリをまだインストールしていない方は、災害が起こる前にダウンロードして操作しておくことでいざと言いうときに慌てないで行動することが出来ます。


自分や家族、そして地域の安心安全につなげて頂けたら嬉しいです‼
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