消防採用試験に合格してから12年経過します。
この12年を一度振り返ってみて、これまでに取り組んできてよかったことを書いてみたいと思います。ただし、今回は本職以外のところに焦点を当てています。
体力的なこと以外は、消防士以外でも再現性が高いと思っていますので参考にしてみて下さい。

仕事に関連することは行って当たり前なので省略しますね。
筋トレ
筋トレは消防士には絶対的に必要です。
特に30代以下の若い職員は現場でバリバリ活動しますよね、消防活動の基礎は自分の身体です。

名誉のためにも断言しておきますが、
消防士は一般市民のより動けます。
それが仕事なので当然ですね。

ここで言う筋トレは消防活動で使う体力以上の筋トレを言っています。
言い換えると、こんな筋肉はなくても消防士として全く影響のない高いレベル筋肉の話です。
最低限の体力があればそれ以上鍛える必要はないんじゃない?
と言われることもありますが、僕は違うと思っています。
業務外の筋トレなんて、仕事ではないので取り組む人と取り組まない人ではっきり分かれます。
一般市民が想像する消防士って何でもできるスーパーマンというイメージではないでしょうか?
個人的にはそのイメージ通りであるべきだと僕は思っています。
これまでの人生で、筋肉に対して否定的な印象も持つ人はあまりいません。(たまにいますw)
身体を鍛えている人に対して、筋肉バカとか単細胞という目で見てくる人は少なからずいますのでそんな人には関わらないでOKです。
そんな人ってほんの一部なので、その他の圧倒的多数の人と付き合いましょう。
決して簡単ではない身体づくり(筋トレ)を計画的に、継続的にやっていくセルフコントロール力に自信を持ちましょう。(いや勝手に自信が付いてきますよ。)

一つの物事を計画的、継続的にやっていくことで、
自分にもできるんだという”自尊心”が育ちます。
身体を鍛えることで様々なところで必要とされます。
消防士は平日休みになることが多く、時間を持て余しがちです。
お酒や、パチンコなどのギャンブルを否定はしませんが、趣味にするならどちらがいいかと考えると答えは決まっていますよね。
体力があると日常の生産性がとても上がりますし、食事、睡眠などのリズムが保たれることで、幸福感高めることができます。筋トレは消防職とても相性がいいのでおススメです。
結婚

26歳で結婚、30歳で長女出産、それから長男が生まれ、嫁さんのお腹の中には3人目の子供がいつでも出てこれる状態で誕生を待っています。
誤解を恐れずに言うと、消防士はそれなりにモテます。
しかし、勘違いしてはいけませんよ!消防士というネームバリューに制服などのハロー効果が効いてるのを忘れてはいけません。自分の実力以上に評価されがちなのです。笑
独人時代の一人暮らしは楽しかったですが、幸福度は現在の方が圧倒的に上です。
なぜこの記事の中に結婚を選んだかというと、自分が今この状態であることは結婚して家族がいることに他なりません。
人間は弱い生き物です。
あらゆる災害現場や訓練で、体力的にも精神的にも疲れることが多々あります。そんなとき、支えてくれる人がいるのはとても心強いです。

人は一人では生きていないとはよく言ったものです。
結婚と聞いてハードルが高いように感じる方もいるかもしれませんが、同棲していなくてもパートナーがいるだけでOKだと思います。”大切な人がそばにいる”という気持ちが大事なのです。

法的に手続きを踏んでいれば離婚したときにw…ゴニョゴニョ

今はその話やめなさい。笑
結婚と聞いて絵にかいたような幸せな家庭を想像しますか?
実は消防士の中でも結婚して良かったという人と、結婚は地獄だという人に分かれます。笑

僕はもちろん前者の方ですよ。
仮に何かしらのトラブルで不満があるとするならまずは自分を見直すことか始めた方がいいです。必ず自分に(自分にも)原因がありますから。
素晴らしいパートナーに恵まれば、仕事でもプライベートでもいい結果が残せますよ。
資産運用
消防士のみなさん、憧れの職業に就職してから初任給をみて驚きませんでしたか?
僕は驚きました。
こんなに人気のある職業なのに、何でこんなに給料安いの⁉と衝撃を受けたのを思い出します。
採用前に働いていた修理工場の時よりも安月給だったのでそれは衝撃でした。笑
その額なんと149,000円‼

手取りはさらに少なく悲惨でしたね。
(´;Д;`)
※採用された地方自治体の財政(お財布事情)や高卒、大卒など多少の差はご了承ください。(ちなみに僕は高卒なので一番下からのスタートでした。)
逆に、この金額でも仕事をやり遂げたいと思える消防職は非常に素晴らしいのですが、今はその話は置いておきます。
僕が消防士になったのは2009年で、前年にはあの有名なリーマンショックがあり、世界的に景気がどん底に向かっていたころです。

このころから給与の改悪が始まったようです。
採用してから給与の減額も数年続きました。
世界が不況の渦中にあり、公務員への就職希望者が殺到し、地方では倍率が数十倍なのはザラでした。時代を象徴する経験話があります。
採用当時、大手証券会社から消防士に転職した同期がいました。彼曰く、転職の理由は、「金融業界の将来が不安、公務員が安泰だから」と言っていました。
いまの好景気をみて彼はどう思っているのでしょうか。
将来が不安になった我が家では、結婚してすぐ投資を始めました。初めは半信半疑だったので少額で投信信託からスタートしました。投資を始めたことによってファイナンシャルリテラシー(お金に関する能力)が成長していきます。

投資信託会社が個別の株を買って運用しているなら、
その株を自分で買えばいいのでは!?
というわけで、公務員ご用達の労働金庫へ出向いて、積み立てていた財形貯蓄を全額解約し、段階的に証券口座に資金を移動させました。
財形貯蓄を否定しませんが、金融機関はアナタのお金を運用して自分の利益を出しています。そしてアナタに支払う利子が数円~数千円だといえばその非効率さが分かります。
50万円の資金で運用を開始し、途中に合計200万円の追加入金を経て、現在では1,500万円ほどです。スタート時の約6倍に増やすことができました。

最近は軍用地などの不動産(緑色)に少しずつ資産を移していますが、株式(赤色)をメインに資産を増やしてきたのが分かると思います。

少し特殊ですが、我が家が行っている不動産投資はコチラ

株式や不動産投資は副業ではなく資産運用として公務員にも認められていますので、取り組まない理由がありません。
若い時の失敗なんて将来は話のネタに使えますし、基本的にお金を持ってませんから大けがしにくいです。
それでも初めは不安だと思いますので、まずはiDeCo(イデコ)や積み立てNISA(ニーサ)、ふるさと納税などの比較的ハードルの低い所から初めて見るといいでしょう。
公務員はiDeCoや、ふるさと納税との相性は抜群だと思います。
公務員は騙されやすい!?
これは自戒を込めたメッセージですし、自分を含めた周囲の公務員を観察してみても残念ながらそうだと思います。
公務員は警戒心が低い人が多いようで、儲け話などに安易に乗りやすい傾向にあるようです。
「簡単に、ノーリスクで、元本保証、絶対に○○」などのワードには要注意です。
結果高い授業料を支払う羽目になります。
また、誰かに勧められたからと鵜呑みにしてはいけません。その誰かは失敗しても責任を取ってくれませんよ。

投資も人生も自己責任!
これを肝に銘じて下さいね(`・ω・´)ゞ
ファイナンシャルリテラシーが伴っていないと、すぐに怪しい投資話で騙されてしまいますよ。
公務員は給料も安定してもらえるの(今のところ)で悪い人が近寄ってきます。これ本当です。

自分の資産を守るためにも理論武装しておく必要があります。
また、投資と言ってもお金を運用することが全てではありません。自分や家族に使うお金や時間も立派な投資になります。
株で出た利益で嫁さんのフィットネス関連の資格取得 に使ったこともありますし、家族旅行なども育児の観点から十分有効な投資先だと思っています。
採用されたばかりの若い職員なら積極的に自分投資に励んでほしいですね。
若い時に得る経験は、将来お金で買うことは絶対にできません。
わが家の資産運用の始まりについて、実体験に基づいた再現性の高い(色んな人に応用可能)記事も書いていますので参考にしてみてください。

社会貢献活動
社会貢献活動といえば難しく聞こえますが、分かりやすく言うとボランティアですね。
僕はストリートワークアウト沖縄という団体の運営に関わっています。
運動によって体力の向上、健康増進、それによる地域力アップが目的です。

社会貢献活動は自分の幸福度を上げるためにとてもおススメです。
他人のために自分の大切な大切な時間を使う。
やってみないと想像では理解できないと思います。
僕はボランティア団体を運営するようになって数年が経過しますが、とても幸福度の高い生活を送っている自信があります。
このような考え方を得るのに一つのヒントになった本です。
この本では他人のためにお金を使うことで幸福度が上がることが根拠に基づいて紹介されています。
Time is money. (時間 = お金)とよく言われますが、
実際には、お金以上の価値があるのが”時間”です。
その大切な時間を他人のために使うことでより高いレベルの幸福感が得られることが分かってもらえるでしょう。
いざ何をやっていいのかわからない方に、初級編としておススメなのが自治会への加入です。
消防士は防災に強いですよね、その知識や技術を地域に還元するのは素晴らしいことです。
働き方改革(副業)への期待
老後2千万円問題が一時的に盛り上がったこともあって、日本の将来について不安な方も多いと思います。

日本の破綻が現実になるかは分かりませんが、
市町村レベルでは壮絶な生き残り合戦になるか、
もしくは、市町村合併がさらに加速する可能性もあります。
国も対策を講じており、その一つに働き方改革ががあります。
人口が毎年減っている日本では、当然ながら労働力も減っていきます。
働き手を増やして労働生産性を上げたい国としては
- 長時間労働の是正
- 正規、非正規の処遇差の解消
- 多様な働き方の実現
を目指しています。
この流れは公務員でも同じくで、公務員にも社会貢献活動であれば副業が認められ始めています。

上の記事は現役の市長が書いているものなので、その重大さが痛いほど伝わると思います。
僕自身、職場の財政を観察していて思うのは、公務員でも副業をしないといけない(公務員も安泰ではない)時代になるとずいぶん前から思っており、僕自身でも実際に職場のアンケートで副業解禁の主張もしてきました。

副業解禁になれば、
現在行っているボランティア団体を副業申請する予定です。
まとめ
今回は消防士として働いている僕が12年間のうちで、仕事以外で本当にやって良かったことを4つ書き出してみました。
これは日ごろから親しい後輩たちにも伝えていることなので、この記事を読んでるあなたにもおススメできることです。興味があれば参考にしてみてください。
人手不足であらゆる仕事が労働者から選別されている現在、景気の後押しもあり消防士の消防の同期や公務員の同期の退職も増えています。人口減少が進めば税収が減り、給与も安定的に支払えなくなるかもしれません。
しかし、僕は消防職は最高な職業だと思っていますので、”退職する”と自分で判断するまで全力で頑張っていきたいです。それが明日なのか、70歳分かりませんが。。。
そのためにも、資産運用で収入の柱を増やしたり、生涯のパートナーを獲得しておけば安心して働けるのではないでしょうか。今準備できることはやっておきたいですね。
準備で9割結果が決まりますよ。
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