公務員にお馴染みの自治労共済や全労災、民間の保険会社と違って安い保険料がメリットと言われています。若い世代はまだ、支払いばかりで恩恵を受けていない人が多いと思いますが、今回は僕が入院・手術を経て実際に保険金請求までやってみたのでその実力を検証してみました。
そもそも保険は勝てないギャンブル
まずは一番大切なところから確認していきましょう。
それは、必要な保険だけに入っているか?
というところです。
保険会社は客から集めたお金を運用して利益を出すのが仕事です。
高度な統計学を駆使して会社が儲かる商品を販売します。
ですので、統計上ですが基本的に客は損する確率が極めて高いわけです。
それを暴露した元保険販売員が後田亨さん

後田 亨 氏
オフィスバトン「保険相談室」代表
1959年、長崎県出身。長崎大学経済学部卒。
1995年、アパレルメーカーから日本生命へ転職。
2005年、複数の保険会社の商品を扱う代理店へ転職。
2007年11月発売の「生命保険の『罠』」(講談社)がベストセラー。
2014年11月、オフィスバトン「保険相談室」代表
執筆・講演・セミナー講師と保険相談を主な業務内容として、売手の都合から離れた情報発信を継続中。
後田 亨 オフィシャルサイト
メディアにも度々登場しているのでご存知の方も多いと思います。
私は偶然にも早くから彼を知ることが出来たので、保険会社のカモからいち早く抜け出すことがdきました。

恥ずかしい話、僕も就職と同時に、
無駄な保険に加入しまくっていたんですよ。

知らないって本当に罪よね
少しでも興味でた方はコチラを参照してみてください。
無料動画でもしっかり学ぶことができます。
非常にわかりやすい動画がありますので紹介します。
公務員ご用達の自治労共済生協

全労災の正式名称は「全国労働者共済生活協同組合連合会」です。
つまり、すべての労働者を対象にした共済組合です。

全労災自体は労働者ならだれでも入れるのね。
保険に関する一般的な考え方は「国の保証を超える分を補う備えがある人は入らない方がいい」ということでOKなのですが、我々公務員ご用達の自治労共済保険についても確認しておきましょう。

一言でいえば、自治労共済とは、 全労済の中の公務員専用の保険です。
代表的な商品と言えば総合共済と団体生命共済です。
総合共済とは
公式HPより(リンク)
総合共済基本型は、全国の仲間が加入している慶弔共済制度です。
基本型への加入で、死亡・結婚・退職・住宅災害など、さまざまなときに保障を得られます。
基本型は、じちろう共済のスタートラインに位置する共済です。
その答えはズバリ営利目的ではないからです。
利益追求するのが一番の目的である民間の会社との一番の違いは、相互扶助(助け合い)にあります。過剰な利益を出す必要がないので加入者も安く済んでいるんですね。
我が家は自治労の団体生命共済に加入しています。
理由は、小さい子供も生まれたばかりで、父親に何かあったら保有している資産だけでは不安があるからです。
逆に考えると、十分に資産(貯金など)がある人は共済であろうと加入する必要はありません
よね??
腑に落ちない方は↑の動画を再確認しておきましょう。
自治労の団体生命共済の実力検証
2019年の初めに手術をしたので共済保険の請求を行ってみました。
記事にしていますので興味のある方はコチラから
団体生命共済と一言で言っても、商品の内容は団体(自治体)ごとに契約している者なので多少の違いがあるかもしれませんが、
我が家が加入している団体生命共済のメニュー (H型) はこちら※一番安い商品です。
月 額 |
5,738円 |
①死亡/重度障がい※1 | 1,000万円 |
②不慮の事故・感染症による死亡 ※1含む | 2,000万円 |
不慮の事故・感染症による身体障がい状態 | 40万~1,000万円 |
③不慮の事故による入院 初日~180日まで | 6,000円/日 |
④不慮の事故による通院 初日~条件あり | 3,000/日 |
⑤病気による入院 初日~180日まで | 6,000円/日 |
⑥5日以上の入院後の通院 初日~60日まで | 3,000/日 |
⑦5大成人病による入院 入院5日~360日 | 6,000円/日 |
⑧手術 (分類表に定めるもの) | 24万/回、12万/回、6万/回 |
⑨傷病障がい/肝硬変・慢性膵炎 | 50万円 |
⑩臓器提供のための手術 | 10万円 |
⑪診断書料補助 | 5,000円 |
⑫がん診断 | 20万円 |
がん死亡 | 20万円 |
該当するのは⑤と⑧と⑪です。
今回は2泊3日の入院だったので6,000円×3日=18,000円
入院費に手術分類表の額を足して(今回は6万)18,000円+6万円=78,000円
さらに診断書補助費用5,000円を足して合計83,000円受け取りました。


気になる費用対効果は!?
さて、気になるのは支払った費用についてです。
内訳 | 費用 |
2018年12月26日 救急外来 | 12,810円 |
2018年12月28日 救急外来 | 1480円 |
2019年1月3日 救急外来 | 790円 |
2019年1月6日 手術等 | 87,065円 |
2019年1月17日 診察 | 220円 |
2019年2月9日 診断証発行手数料 | 2,160円 |
合計 | 104,525円 |
共済金支払いの対象になるのは太字部分だけ。
支払った額104,525円-受け取った額83,000円=△21,515円

(´;Д;`)
ちなみに、これまで団体生命共済に 757,416円支出しています。(毎月約5,738円を11年間)
まとめ
さて、今回は保険よりさらに安くお得と言われている自治労の団体生命共済を活用してみました。
今回実際に、入院手術を経て共済金請求までやってみてわかったのは、
団体生命共済に加入しないで、貯金していたほうがずーとお得だったのが分かりました。
絶対とは言えませんが、共済と言えども国の医療保険や高額医療費支給制度を踏まえると、必ずしもおススメはできませんね。
今後の共済金ほ支出分をペイできる気がしません。(共済のシステム上当然なのですが)
一般的には「安心を買う値段として高いか安いか」が判断の分かれ道になりそうですね。
個人的には、団体生命共済に加入し続けることが吉とは言えないです。職場の付き合いがなければバッサリ切りたいところですが、さてどうしましょうか。
「保険は勝てないギャンブル」これは共済保険にも当てはまりそうです。
それよりの堅実に資産運用に目を向けて行くべきなのかなと心からおもいました。
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