夏になりました。
毎年この時期は消防団員さんの訓練が活発になります。
というのも、夏は消防団員さんお大会があってそれに向けた訓練が行われるからです。


前回、消防団員に副業がおススメな理由という記事を書いたところ、ありがたくもコメントをいただくことができました。

ブログを始めてから初のコメントなので嬉しいのと同時に、コメント内容に関して疑問に思ったところもありましたので改めて取り上げてみたいと思います。
頂いたコメントがコチラ↓↓
消防団は報酬なんて出ませんよ!以前、ヤフーニュースでも消防団が搾取して団員に支給されていないとニュースになりました。
まれに出るところはあるかも知りませんが、殆どの消防団が超絶ブラックです。入団する前にしっかり確認して書面でも確認して下さい。
労働基準法も働き方改革も通じない世界です。
うちの消防団は報酬が個別に通帳に振り込まれても経理係が全員分の通帳を管理していて、引き出して飲み代に回されます。
報酬は団員には出ません!報酬はお酒です。
仕事で疲れて飲みたくないのに体育会系の上下関係で上の人が帰るまで帰れません!年末年始も巡回、出初式など盛りだくさん。季節ごとのイベントの警備に出ずっぱり。
飲んでばっかり!
慰安旅行も自腹で10万うちは持っていきます。土日も拘束される事が多く、プライベートの時間、家族との時間などが減り奥様からもあなたに不満が高まります!離婚の事案もあります。
消防団員は安価な労働力として都合よく使われる存在。
生半可な気持ちで入団すると人生台無しですよ。
消防団のホームページがハッキングされたニュースを見て不満が溜まってる人がやったのだろうなと消防団員同士で話してます。
以前、東京で無理やり勧誘された消防団員が放火魔になったというニュースも昔ありました。検索してみてください。
消防団員の強引な勧誘が多いので気をつけましょう。
検索サイトで 【消防団 闇】 で検索して現実を知りましょう。
消防署勤務の方はいいですよね。給料も労働基準法でも守られてますし。
消防団員は実質ボランティアでも、準公務員扱いだし責任もあります。
職務中に殉職した場合、怪我して本業に支障が出た場合などの保障などもしっかりと
書面で確認しましょう。
放水などはかなり危険が伴いますよ。
操法大会など放水を競う大会などもあります。大会前は平日夜、土日を潰して練習します。
消防団員が放水することは実際あまりありません。
大会のための、練習です。必要なの???
元消防団から〜
コメントを書いてくれた元消防団員さんは、さぞかし悲惨な目にあったのが分かります。
こんな組織なら他人に消防団員をおススメするような真似はできませんね。
個人的な話なのですが、僕が消防団を勧めた理由の一つとして、以前消防団を担当する課に属した時期があり、実際に消防団と関わることがありそこで消防団を副業に持つのはおススメだと感じたからです。
さっそく疑問に答えていきましょう。
【疑問①】 報酬は消防団が受け取り、団員には支給されないのか。

初めのコメントにもあったように、消防団員へ支給されるはずの報酬が消防団(組織)が受け取り団員に支給されていないケースが実際にあります。
まずはみんなの質問箱Yahoo知恵袋を見てみましょう。

信じられない質問が並びますよ。


度々問題になり、新聞記事にもなっています。
消防団運営“火の車” 団員報酬「受け取ったことない」証言も 西日本新聞

ブラックな消防団ですね。
こんなことがまかり通るなんて信じられません。
関西の学校に通っていた(消防関係)こともあったので、同期の友人に聞いてみたのですが、同様な消防団がありました。
その消防団では、過去に「消防団が団員の報酬を一括して受け取っていたが、今は受け取っていない。(個人に支給している。)」とのことでした。
さらに、個人に支払われた報酬を集金する怪しい習慣を持つ消防団もありました。
これもひどい話ですね。
【疑問②】 国の対応は?

ここまで読んで疑問が増えたと思います。
消防団は災害の多い日本で必要とされており、消防団員の強化については総務大臣書簡も数回発出されている重要課題で、わざわざ消防団等充実強化法を制定したほどです。
それなのに現場レベルで発生しているトラブルにを黙認できるのでしょうか?
ググってみたら数件ヒットしました。
消防団員の報酬、分団が全額徴収 総務省が警告 神戸 2018/4/25 07:00神戸新聞NEXT
神戸市中央区の中央消防団全10分団で、いったん個人口座に振り込まれた団員報酬を全額集め、懇親会費などに充てていることが24日、同消防団への取材で分かった。神戸新聞社の調べでは少なくとも別の4区の一部分団でも同様に全額を集めていた。
さらに、一部では手当を含む報酬全額を分団活動などに充てることを承認する「自認書」に署名、押印することを入団の条件としてたようです。
一括支給していた団員報酬を、2008年度から個人支給に切り替えたが、形骸化している可能性が高い。

こんなもの(自認書)には絶対サインしたらだめです。
逆にサインを求めるだけ親切ともとれますが(ꐦ ´͈ ᗨ `͈ ) ‘`,、
国の対応は、
総務省消防庁は「懇親の経費に公費を充てることは認められない。全額上納が強制であれば公費をプールしていることになる」と警告。
消防局長は「親睦は必要だが、報酬を全額集めることに全員の納得を得られていない。実態を確認し、改善を求めていく」と話した。
個人支給の制度自体が形骸化していると言わざるをえないでしょう。
どうなってるの?消防団報酬 兵庫県内外から批判続々 2018/5/25 11:44神戸新聞NEXT
神戸新聞に寄せられた声からは、各地で同様の事案があることがうかがえる。三田市の現役団員という40代男性は「以前から全額徴収は疑問に思っていた」。神戸新聞NEXTで知った千葉県の50代男性は「こちらも実態は同じ。全国の多くの消防団が同じ問題を抱えているはず」とする。

うちも同じだという団員がいれば、
匿名でマスコミや総務省消防庁に通報する案件ではないでしょうか。
ちなみに通常は、団員への報酬はそれぞれの市町村条例で規定されています。うちの消防団は、団員個人の口座に直接振り込まれるようになっています。
ですので上記のような報酬の未払い・回収事案は発生していません。
さて、色々と調べていく中で気になったのは昔ながらの消防の封建的な考え方ではないかということです。
現職の消防職員である私が言うのもあれですが、消防署でも同様の風習(悪習?)が至るところに残っています。多かれ少なかれ、「昔からこうだから」「うちのやり方はこうだから」という理不尽(悪習)は多々あると思います。

その根拠法令は?
などと言われたりするのにここなんで?と思っちゃうときあります。w
まとめ
結論として、消防団はブラックなところもある。しかし、きちんとしているところも沢山あります。
これから消防団に入団する方は、相手(消防団側)からの質問にただ答えるだけでなく、コチラからも積極的に疑問点を確認するようにしましょう。

当然募集要項などの書類の確認も大事ですよ。
少しで納得できないなら無理して入団する必要もないです、面倒に巻き込まれ貴重なアナタの時間が無駄になっては元もこもないですから。
この人手不足の時代にあえて無理して嫌なこと(しかも副業先)する必要ありませんし、そのような組織は淘汰さてていくはずです。
すでにブラックな消防団に所属している方へのアドバイス

時代は進んでいます。過去の悪い風習には声を上げましょう。
前回の記事にも書いていますが、政府が消防団員を増やしたい理由は明確です。
消防団を副業にすることについては、国の追い風が吹いています。
マスコミや国は完全に味方についてくれるはずです。
根拠に基づいたことであれば納得できますが、それ以外の悪い習慣は撤廃して時代に合ったスタイルに変えていってほしいですね。
過度な社会貢献意識は自助の考え方にも反していますので、組織運営する側の人には気を付けて頂きたいです。
公僕という言葉にはこのような危険性がはらんでるんですよね。(自戒を含めて)
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